桜蘭高校ホスト部最高なんじゃ〜〜〜〜〜〜‼️

なんだこの最高なアニメは…

 

100点満点です。5点満点中。

桜蘭高校ホスト部とかいう馬鹿みたいなタイトルからは想像もつかない良作。というか、この馬鹿みたいなタイトルも後からめちゃくちゃ良い味になります。

原作に作者の制作秘話みたいなのがあって、ホスト部とかいうインパクトのある題名にすげーバカそう!これにしよう!みたいなことがあったみたいです。だから、話の展開を見通しての題名ではないと思いますが、私はそこにもなんとも言えない充足感を感じるわけですね。これは後で書きます。

 

まずホスト部、何がすごいか。

作画、脚本、演出の足の揃いようですね。

この3つの出来がいい作品だとか、3つ全て最高な作品は沢山あります。ですがホスト部は前提条件が違うわけです。どれかひとつでもかけたら桜蘭高校ホスト部はこんなに素晴らしいアニメにならなかったと断言できるくらい、作画は演出の恩恵を受け、作画は脚本の恩恵を受け…とにかく噛み合っているんですよ。

原作を読んだことのある方ならわかると思いますが、かなり改変されている部分があるんですよね。演出は勿論、セリフなどの細かいところから結末もアニオリで、なんなら桜蘭高校ホスト部、と言われて思いつくあのテンポの良さやコミカルな部分、デフォルメされているのに耽美さを感じるバランス感覚の良さ、すべてアニオリと言っても過言ではないと思います。

原作愛読者の方は少し違和感を感じたりする部分があるのでは無いでしょうか。

アニメで付加された属性要素がかなり多いのに、違和感を持たれないように脚本、演出、作画で微調整してアニメ桜蘭高校ホスト部に仕立て上げているわけです。

作画、脚本、演出、これがアニメを構成する大きな3つだと思いますが、これらの完成度、バランスが私の知っているアニメの中ではかなり高く、おすすめのアニメ、完成度の高いアニメでは桜蘭高校ホスト部が間違いないと思います。なんというか、とにかく桜蘭高校ホスト部は唯一無二なのです。

 

でも、こんな話をしたところで良さは伝わらないわけですよ。大事なのは内容!内容!内容もいいぞ!内容がいいぞ!

 

桜蘭高校ホスト部はジャンル分けするなら恋愛アニメの枠に収められるでしょう。しかし私はそうは思いません。

 

桜蘭高校ホスト部はズバリ、青春アニメなのです!!!!!!

 

……それってつまり恋愛アニメでは?

違う違う違ーーう!全然違う!(強力モーター)

 

アニメ桜蘭高校ホスト部の良さなんてものは見れば分かることなので、私なりに「ホスト部」について考えてみました。

 

冒頭、ホスト部は馬鹿みたいで面白いタイトルだと言いましたよね。それはあながち間違いでは無いんです。

主人公ハルヒは度々なんでホスト部なんてものが…というようなホスト部に対して疑惑的な態度をとっています。

桜蘭高校ホスト部の世界でも、ホスト部なんて部活は異端なわけです。そして部員達もそれを自覚している。鏡夜は父親にビンタされる始末ですが、それでもホスト部にいるわけです。

 

何故なのか?それは勿論皆環が大好きで、ホスト部が好きだからなわけですが、だからそれは何故なのか?

 

家族だからです。

 

アニメの終盤、エクレール嬢の台詞

ままごとの家族は所詮ままごと、代用品でしょ?

いいえ違います。

「本物」と「偽物」ではなく、「偽物」であることを選んだ「本物」なのです。

ホスト部は常に賑やかで仲良しで、擬似家族のような関係性を築いています。

しかしキャラクターが掘り下げられて行くにつれ、それは仕方がない事なんじゃないか、むしろ必然なんじゃないかと思うくらいの説得力が生まれてきます。

みんなふざけているようで、ホスト部をやっていることに差し迫った何かがあるわけです。

 

ホスト部の部員は、ホスト部の活動が部外者からどんな目で見られるか知っています。自分達が普通から外れていることを自覚しつつ、ホスト部でおもしろおかしく過ごしているわけです。本当は楽しくないんじゃないか?それはアニメを見れば答えは明白ですよね。皆ホスト部が好きなんです。これが全てだと思います。

 

様式はあくまでも様式でしかなく、擬似家族であっても家族に出逢えた彼等は本当に幸せだと思います。

 

ホスト部の部員は、家のルールには従わず、自分らしく生きていく姿勢を見せます。鏡夜の薔薇の絵のように、内に秘めた熱い想いを留める枷は無いのです。だからこそホスト部の部員で居る。

だからホスト部が危うくなったときは家に縛られず全力で阻止することも出来るし、周りの目を知りながらホスト部にいるのです。皆とにかくアツいのです。皆が望んでホスト部があって、ホスト部は枷では無いのです。

 

環が皆に差し伸た手が、ハルヒが環に差し伸べる形で帰ってきます。これは部員の総意と言っても間違いないでしょう。ハルヒホスト部一同の想いの結晶というか、ホスト部全員の環への感謝が具現化されたような存在なんじゃないかと思っています。

 

エクレールは環に本物をプレゼントすることができます。(本物の母親、そして家族)

しかし環が選んだのはホスト部なのです。

エクレール嬢はアニオリですが、いい味出していましたね。彼女、好きです。

 

ある面で欠けた子供達が、同じく欠けた子供達と補い合って成長していく、自分の大切なものを見つけて、守るために駆け出すことができるようになる。パーフェクツな青春アニメだと、思います。

 

 

ありがとう、ホスト部……